研修医の感想・経験症例など

研修医の感想

9ヶ月の研修を終えて

 この度、金沢大学の研修プログラムにて9ヶ月の間当院にて初期臨床研修をさせて頂きました、岸田晟利と申します。研修医2年間のうち、約半分にあたるこの期間を当院で研修したいと思ったのにはまず金沢大学の学生時代の評判がありました。すでに実習をした先輩、同級生からの当院の評判はすこぶるよく、「大変よい実習を行うことができた」と皆口々に言っていたのを頻繁に耳にしておりました。また、私の出身地から最も近い総合病院であり、地域に密着し、断らない救急を目指しているのに加え、まだできたばかりの病院であることは、将来外傷診療をベースに地域医療に携わりたいと思っている私にとって志望動機としては十分すぎるくらいでした。

 9か月間の内、私は内科、救急部をローテートさせて頂きましたので、研修の内容等を簡単に述べたいと思います。

 内科につきましては、他の一般的な研修協力病院と異なり、内科の各分野(消化器、循環器など)を1、2ヶ月ずつローテートするといった制度ではなく、各分野の専門医の先生からそれぞれの分野の症例を一緒に受け持ちながら勉強するというスタイルが特徴的でした。様々な分野を幅広く勉強でき、入院から退院までを一貫して受け持てるこの体制は、プライマリ・ケアにおいて重要な基本事項、知識を学ぶ上でかなりよい体制であると感じました。たまごから孵ったばかりの歩き方も定まらない私に、カルテの使い方に始まり、診断に至るための各種検査、適切な治療方針の立て方、処方内容など、懇切丁寧に指導して下さり、先生方には感謝してもしきれません。私自身将来整形外科の道に進もうと考えておりますが、どの専門診療科に進んでも必要な内科的知識・手技などはしっかりと会得することができたと感じております。

 救急部につきましては3か月間ローテートさせて頂きましたが、当院の基本方針の如く、外科系内科系問わず24時間様々な症状を持った患者様と対峙し、多くのことを学ぶことができました。午前中は救急車、午後はこれにウォークインも合わせて無理のない範囲で初療に携わり、救急救命の基本から疑われる疾患とその鑑別疾患の挙げ方、その初療および専門分野への引継ぎなど、余すところなく研修できたと感じております。その上で興味のある外傷の分野に少し重点を置いて症例を見るなど、フレキシブルに研修ができたのも魅力的でした。こちらに関しましても、どの診療科に進んでも必要不可欠な救急初療に自信をもって当たれる力を獲得できたと感じています。

 何よりも素晴らしいと感じておりますのは、院内のスタッフとの関わり方です。看護師の方々はもとより、リハビリスタッフ、地域連携センター、事務の方に至るまで皆様が温かく、また親身に接して頂き、沢山のことを教えて下さいました。

 思い出を語ればきりがありませんが、当院で学んだ約9ヶ月は、将来の医師人生において必ずやかけがえのないものになったと胸を張って言えます。とても良い研修環境を作って頂いた研修担当の先生方、事務の方々をはじめ、多くのことを教えて頂きました全ての院内スタッフの皆様にここで改めて感謝の意を表します。将来この地に戻り、成長した姿でまた地域医療に携われることを夢に見ながら、引き続き日々の研修・診療に当たっていきたいと思います。

 最後になりますが、昨今のコロナ禍により、いつもとは大きく異なる日々が続いておりますが、加賀市医療センタースタッフの皆様が健康で医療を提供できますことをお祈りしております。

加賀市医療センターでの研修を終えて

 金沢大学のたすき掛けとして1年間研修しました。現在2年目として大学病院で研修を続けていますが、改めて加賀市医療センターで研修医をスタートできて良かったと感じています。

 私は一人で当直ができるようになること、どの科を専攻しても必要な手技や考え方を身につけることを研修医の目標としていました。

 最初の目標に関しては、1年間沢山の患者さんを救急外来で診ましたが、やっぱり当直はとっても怖いです。そして、どれだけ経験を積んでも怖い気持ちを忘れちゃいけないなと身を持って感じました。実は重篤な病気が隠れているウォークイン、突然痙攣し始める高エネルギー外傷、目の前の患者に自らの判断でCPRを始める...勿論頼りになる先生と対応し、指導してもらいます。その度により一層、緊張感を持って対応しないとな、もっと勉強しなきゃと感じました。

 そんなハラハラドキドキの経験だけではなく、自分が縫合した創部を総合診療科で最後まで経過を見たり、患者さんや家族からじっくり話を聞いて鑑別を考えたり、鑑別診断の楽しさも教えてもらいました。

 二つ目の目標に関しては、内科研修で肺炎などのcommon diseaseは主治医としてICを指導医の元で行ったり、どこをゴールに退院するのかを考えたり、入院から退院までを担当しました。専門性の高い疾患に関しても、自分が専門外でも適切にコンサルトできるよう、入院を担当しながら初期対応や薬の使い方、経過で注意すべきことなど指導してもらいました。外科では縫合やPICC、化学療法、麻酔科では何十件もの挿管、ルート、A lineをベテランの先生に珈琲の入れ方と一緒に伝授してもらいました。

 振り返ると尿管ステントや気管切開の助手、慢性硬膜下血腫の開頭、髄膜炎の腰椎穿刺など一年間で書ききれ無い程、沢山の経験をさせてもらいました。仕事以外にも、美味しいご飯屋さんに沢山連れて行ってもらったり、温泉に行ったり、とても充実した一年でした。そして何より、指導熱心で優しい先生方は珍しい疾患や手技があれば研修医を呼んでくれますし、コメディカルの皆さんは優秀で気さくで、色んな場面で助けてもらいました。また成長してこの病院で働ける日が来るように、頑張りたいと思います。一年間ありがとうございました。

このページのトップへ