研修医症例検討会

2020.6.24 第9回 研修医症例検討会

第9回 2020年6月24日(水)17:00~
『アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について』
担当研修医:森永先生
専門医:内科 水冨先生
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加賀市医療センター 第9回研修医症例検討会を開催しました。

新型コロナウイルス感染症の影響で延期しておりましたが、今回、適切な距離を保ち、マスクを着用するなど対策を行った上で開催に至りました。

今回は、初期研修医2年目 森永 洋平 先生が『ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について』という演題で発表しました。今回も複数診療科医師に加えて、看護師、理学療法士、事務担当者などの多職種に渡る計46名のスタッフが参加されました。専門医として内科 水冨 一秋 先生に来て頂きました。
「非専門領域における達成目標は学生、研修医、指導医全て同じ」というコンセプトのもと、参加者全員が今回のテーマの専門医である内科医から学ぶことができました。冒頭に述べましたが、院長や多職種のスタッフが参加し"続ける"研修医カンファレンスが行われている教育病院は稀有であると思います!

森永先生には石川県研修医学会で発表した内容を更にレベルアップさせてACP(アドバンス・ケア・プランニング)についてお話して頂きました。
初めに、救急搬送された高度アルツハイマー認知症の方の症例を提示して頂き、症状が回復することで新たに出てきた問題点をもとに、認知症患者の終末期医療への導入への是非について投げかけました。

次に、森永先生から『アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、事前指示書(AD)、リビング・ウィル(LW)の三者の違いについて』、『ACPについて当院の現状と今度の取り組みについて』といった質問を受けた指導医の水冨先生から、「single consent」から始まる治療における意思決定の歴史の移り変わりについて説明いただき、ACPについて更に深く掘り下げて頂きました。
発表を受け、看護師からはACPの勉強チームに医師等も参加してくれるのかといった質問もあがり、活発な議論が交わされました。

参加頂いた皆様ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
次回の研修医症例検討会は、緩和ケアをテーマとした発表を予定しております。

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